2 代襲相続とは? 相続欠格とは? 廃除とは?
代襲相続とは?
相続人となるべき子や兄弟姉妹が、相続開始時に
などの場合に、その者の
が、その者と同一の順位で相続人になることを言います。 なお、兄弟姉妹の代襲相続は、その子である甥・姪までとなります。
相続欠格とは?
相続人となるべき者であっても相続権を失う制度です。
相続欠格事由に該当すると、特別な手続きを必要とせず法律上当然に相続権を失います。
- 被相続人、先順位・同順位の相続人を殺し、または殺そうとして、刑を受けた者
- 被相続人が殺されたことを知ってこれを告発・告訴しなかった ※その者に是非の弁別がない、または殺害者が自己の配偶者・直系血族の場合は欠格とはなりません。
- 詐欺・脅迫により被相続人が遺言をし、撤回し、取り消し、変更するのを妨げた者
- 詐欺・脅迫により被相続人に遺言をさせ、撤回させ、取り消させ、変更させた者
- 被相続人の遺言書を偽造、変造、破棄、隠匿した者
廃除とは?
相続人となるべき者の相続権を奪う制度です。
次のような、廃除事由がある場合、被相続人の生前行為または遺言によって、家庭裁判所に請求して認められれば、その者から相続権を奪うことができます。
- 被相続人に対し虐待をしたこと
- 被相続人に重大な侮辱を加えたこと
- 著しい非行があったこと(必ずしも被相続人に対する非行であることを要しない)